| ●はじめに | |
これは声優の鳥居花音さんのファンページである「ぴた’sページ」(管理者:ぴたさん) のBBSにて鳥居花音さんファンの方々とアイボリー声優CDシリーズのプロデューサー であるまりのあやさんの鳥居さんの1stアルバム「SecretTale」についてのやりとりを 一部抜粋、HTMLとしてまとめたものです。 #この件について、HTML化したのは私(ID)ではありますが基本的な権利については #「ぴた'sページ」に属するものと考えてください。ちなみに、まりのあやさん、ぴたさん #からBBSの文章をHTML化、Webにアップすることについての許可は頂いています。 編集の都合上読みにくくなっている部分もある為、BBSログにおける該当スレッドも HTML化を行いました(スレッド1、スレッド2) 以下が読みにくいという人はこちらの 原文を参照ください。 <以下の文章についての説明> BBSログからの抜粋内容については、「SecretTaleについて」、「jANIS & ivory Game Songs Collection Vol.1について」、「その他」の3つです。これらについてまりのあやさん が解説された部分を抜粋して転載している形となります。文脈の都合上、多少補足を している個所がありますが、基本的には原文をそのまま転載しています。 つまり、これ以降は一人称の文章もまりのあやさんが書かれたものとなります。その為、 以降の文章において「私」とあっても編集をしたIDではありませんのでご注意を。 最終更新日:2003.1/17 転載者:ID(id@aiao.net) |
| ●鳥居花音さん1stアルバム「SecretTale」について | |||||||||||||||||||||||||||||
(0)詳細デ−タ IVORY-0006 「Secret Tale」 発売・販売:株式会社アイボリー DA6曲 定価:2500円(税込) 収録楽曲については以下の6曲。作詞作曲の方については敬称略
<製作者関連リンク> 「MonotoneClub」(かっちんさん/track1、track6の作曲担当) 「PASSING-TENSION」(ヨーグルトさん/track3、track4の作曲担当) 「Platina」(都築真紀さん/track5、track6の作詞担当) (1)アルバムタイトルについて アルバムタイトル「Secret Tale」と「オトメたちの休日」、「Dear……」の 曲タイトルは鳥居さんご自身につけていただきました。 (2)ジャケット外観 鳥居さんをはじめ、CD制作スタッフでジャケについて打ち合わせをした時にいくつか のデザインコンセプトは出たのですが、鳥居さんから頂いたご意見で非常にいいな、 と思ったのが「英国調」でした。 なるほど「ブリティッシュ・トラディショナル」。上品な鳥居さんのイメージにぴったりと 合ってるし、これはいい。これで行こう、と決まり、スタイリストさんも 「鳥居アルバム」 (打ち合わせ当時はアルバムタイトル未定でした)の世界にいざなわれる女の子の 衣装をトラディショナルなブリティッシュ・ハイスクールガールといった感じでまとめて 下さいました。鳥居さん自前の柔らかくて美しい純白の毛並みと良くマッチしてるかと(笑) 英国伝統といえばイメージカラーはブリティッシュ・グリーン。 ジャケ全体の色調、女 の子が着ているジャケットからCDのレーベルデザインまで トータルでこだわりました。 そして、ジャケの紙質もおろそかには出来ません。これは印刷会社さんに「Mr.B」という 特別な紙(※1)を新しくロールで買ってもらって印刷したものです。この紙はジャケデザ イナーのT氏推薦だったのですが、落ち着いた光沢、触れたときの質感も良く、また黒の 発色が非常に良いので選択しました。印刷会社さんも初めて使うとのことで、いざ使って みると予想以上に「折り」に弱いことが判明(紙を折ると印刷面がひび割れてしまうのです)、 印刷が割れないように紙を折るためには折り目プレス加工が必要と。その上、わがまま なプロデューサー(私)が「薄くてぺらんな紙だと高級感が削がれる。紙厚は最低110kg、 理想は135kg。90kgは却下」などとほざいたので印刷が余計に割れ易くなって印刷会社の 担当さんは冷や汗だったそうです(笑) 見開きの谷折り部分を見ていただけますとおわかりになるかと思いますが、 全ページ折り 目プレスされてます。そんな手間のかかったジャケットなんです。 (「きらりっ」(※2)も紙は 違えど、同様の加工がされています。普通、こういう加工は表紙のみで、全ページはしない ものだそうで……) デザインラフから撮影まで、実は一番苦労したのも「Secret Tale」です。でも鳥居さん ご自身にもご満足いただけまして、ちょっと自慢のジャケだったり(笑) CD中身にも かなりこだわりましたが、ジャケも同じくこだわり抜いたアルバムです。 ※1…Mr.Bとは、写真集など芸術性を求められる印刷物に使われる紙とのこと。質感が あり、落ち着いた風合いの中にも、印刷インキの力強い光沢が特長。 ※2…「SecretTail」と同じくアイボリーが製作した日向裕羅さんの2ndアルバム。 (3)ジャケット内容 (ジャケットの各ページに書かれている)英語部分。これは「高冬由衣」(※3)の収録 立会い中に、デザイナーT氏から突然、私の携帯に 「ジャケに英語が欲しいんです。 歌詞の世界観に合ってるのがいいですね。案内役のうさぎさんが女の子に話しかける 感じで。で、今すぐ欲しいんですが(笑)」と。 「ひぇ、今すぐですか!その、今、スタジオでして…」 「あははー。きついですよねー。今日中でいいですからメールでお願いしますー(笑)」 「あう〜、わかりやしたぁ〜」 というわけで、慌てつつ収録中のスタジオでざざっと日本語で書き上げてざっと英訳、 それを英語が堪能な友人のAyako女史に電話で添削してもらって会社に戻って速攻 メール……といったものです(笑) 英文は曲ごとに作ったのですが、それをベースにT氏がよりアルバムの世界観、ジャケ のレイアウトに合わせて修正し、出来ました。 T氏によりますと「不思議の国のアリス」調、 だそうです。 ちなみに、私(注釈:まりのさん)が書いたベースは…… 「ようこそSecret Taleの世界へ。」アルバム冒頭・コンテンツページ用 And now, I shall tell you about "Secret Tale" quietly. (これから、あなたにないしょのお話をそっと教えてあげましょう。) 「オトメたちの休日」用 Girls are walking down the street. They are happy, but also in a little earnest mood. (街を歩く少女たち。楽しくて、ほんのちょっとだけ切実。) 「Dear……」用 Please don't think she is selfish. Girls are always un understandable. (わがままなんて言わないでください。女の子は不可思議なものなんです。) 「Wiggling times」用 Nothing can replace all of those wasted years. Who care about her? (過ぎ去ってしまった無為な日々を埋めることはもう出来ないのです。 誰が彼女のことを気にかけてきてあげたのでしょうか。) 「モノクローム・ブルー」用 Do you know the colour that is called "monochrome blue"? The colour exists only in this Tale. (モノクローム・ブルーという色をご存知でしょうか。 それは、この物語の中だけに存在する色。) ※「色」のspellはAmerican Englishですと「color」ですが、 Queen's Englishでは「colour」と「u」を入れて表記します。 「キミの名前」用 If you were in her shoes, how do you name? Words show your heart inside to you. (もし、あなたが彼女の立場だったなら、あなたはどんな名前をつけてあげますか? 言葉は、あなたの心を映す鏡。) 「空のうた」用 Why don't you have time for seeing the sky sometime? The colours of the sky and cloud feel your heart. (時にはゆったりと空を眺めてみませんか? 空の青と雲の白はあなたの心を癒してくれます。) 「うさぎからのあいさつ」アルバムラスト奥付用 When you'd like to listen Tales again, you can call me anytime. Oh, this is a Secret Tale just for you and me... (またお話が聞きたくなったときは、わたしを呼んでください。 あ、これはわたしとあなただけのないしょのお話ですよ……) T氏が私の長文を生かしつつ、「Secret Tale(ないしょの物語)」としてトータルな流れ を作って非常にいい感じでまとめてくれました。 あ、くにちゃんさん、上の文章の中に 「Wiggling times」の英語部分のヒントがありますよ(※4) ともかく、急ぎながらも手 を抜くことなく、隅から隅まで丁寧に作りこんでおります。CDと共にブックレットもお楽 しみいただけますと幸いです。 <転載者追記> なお、「Secret Tale」ブックレット最終ページの"FINIS"の花についてですが、これは デザイン的なものであって、特に何の花かは意識していないとのことです。 ※3…アイボリー製作の「FunnyPinkレーベル」の第一弾として製作されたCD。正式 名称は「高冬由衣−アイタイアナタ−」で2003.1/16現在第4弾まで発売されて います。ちなみにまりのあやさんはこのシリーズについては製作に関わられて いないとのこと。 ※4…この文章が、まりのさんが書く前にくにちゃんさんという方がアルバム3曲目 のWiggling timesについて「耳をそばだてて聞いていますが(囁きの部分が) 不明」と書き込んでいたことに対するレスにもなっています。 (4)楽曲について >「オトメたちの休日」 歌詞中の「片道820円」……、ちょっと郊外のベッドタウン、って感じでしょうか。 想定した地域はありますが、言わない方が「謎の人」という鳥居さんのイメージ に合っていて良いかもしれませんね(笑) >「Wiggling Times」 (この歌には)ウィスパー(囁き)で色っぽく語ってくれた 英語詩があります。 個人的にはそこがカッコ良くてお気に入りです。 歌詞というより効果として 深いエコーをかけております都合上、 英語詩の語りが明確に聞き取れる ようには作られておりませんが、 曲と歌詞に対する雰囲気がなんとなくいい 感じで出ているのではないかと。 あ、でもちゃんと歌詞に合わせた意味の ある英文なんですよ(笑) | |||||||||||||||||||||||||||||
| ●「JANIS & ivory Game Songs Collection Vol.1」について | |
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「Shooting Stars」(※1)はゲームバージョンと別に新規録音の 「Shooting Stars 〜Kanon Torii Version〜」 も入ってます。 これ、ゲームバージョンも新録バージョンも共にヴォーカルは鳥居さんなのに、 なんで新録が「New Remix」とか「Game Songs Collection Version」とかでなくて 「Kanon Torii Version」 なのかと。ヴォーカリストが変わったわけでもないのに。 これには理由がありまして。この録音は「Secret Tale」の収録が全て終わって から数日後のことだったのですが、スタジオで鳥居さんから「どういう感じで歌い ましょうか?前のように歌いますか?」と訊かれまして、私が即答で「いや、今回 は鳥居花音でいきましょう」と言ったからなんです。 聴き比べていただければおわかりになるかと思いますが、ゲーム用はキャラヴォイス (別に睦美おかーさん(※2)ではないのですが)で歌ってもらったんですね。でも、今回 の「Secret Tale」での感情豊かなヴォーカルに惚れ込んだ私は、今度はそっちで歌って いただきたいと。まぁ、せっかく新録するのに同じ歌い方じゃもったいない、というのも私 の中でありまして(笑) 素晴らしい歌声なんだから、いろんなバージョンを聴いてみたい じゃないですか。 それで、新録はキャラ声にこだわらない、鳥居花音さん御自身の歌い方で、ということ でサブタイトルも「〜Kanon Torii Version〜」になったわけです。 愛らしさ、切なさでは ゲーム用の少女アイドル系キャラヴォイス、感情の入りは新録の方と、それぞれ非常 に良いところがあります。どちらが良いかと言われると、私にはどちらも甲乙つけがたく、 両方共とても気に入ってたりするのですが、ぴたさま(※3)はいかがでしょうか。 ※1…まりのあやさんがシナリオを担当された『わたしのありか。』(Janis/Win)の エンディング曲。歌っているのは鳥居花音さん。ちなみにエンディング曲は もう一つあり、そちらは岩城由奈さんが歌われてたりします。 ※2…三田村睦美。『わたしのありか。』にて鳥居花音さんがCVを担当されたキャラ。 “34歳の未亡人”という設定ですが、見た目といいそのぽややんとした喋りと いい全然そう見えないのがまた独自の魅力となっております(笑) ※3…この部分については、この文章の前にぴたさんが書き込みをされていてそれに 対するレスにもなっています。 |
| ●その他 | |
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>(ゲームにおける)音声演出について 音声演出につきましては、私は声優さんの演技を引き出すちょっとしたお手伝いを させていただいているのみでして、もし「素晴らしい」と思っていただけるのでしたら、 それは、何はなくとも声優さんご自身の才能の素晴らしさに尽きると思います。また、 「これはちょっと……」といった所がありましたらそれは私の引き出し方の失敗です ので、ご指摘いただけましたら幸いに思います。 (蛇足ですが、わたしアイボリーの 正社員ではないので、他社でも音声演出してたりします(笑)) なにより、ファンの皆様には、一生懸命熱演して下さる声優の皆さんを暖かく、時には 厳しく見守ってくださいますようよろしくお願い申し上げます。声優さんは宝ですので……。 >鳥居花音さんについて 鳥居さんにつきましては、ファンの皆様が「謎」とおっしゃることが多いので(皆さんが このようなイメージをお持ちなのではないかなと考えて)「謎の人」と書いてしまいました が、CDを作るにあたっては「謎の人」というイメージで押していたわけではありません。 誤解を招く表現をして申し訳ありませんでした。 この場(※1)で詳細をご説明することは、これ以上の誤解を招くことを避ける為にも控え させていただきますが、「Secret Tale」について「鳥居花音を謎にする」といったようなコン セプトは一切なく、ジャケットもCD構成も鳥居さんのご意向を取り入れながら、すべて「最 良の一枚」となることを考え尽くされて作られ、 結実したものである、ということだけはお伝 えいたします。 どうか、鳥居花音さんを純粋に「鳥居花音」として応援していただければ、というのが 私から伏してお願いするところであります。 >アルバムについて クォリティとしましては他と比較しても決して遜色ないものが出来たと自負しております。 ですが、ご意見は真摯に受け止め、今後の制作への反省材料とさせていただきたく存 じ上げております。 ※1…「ぴた’sページ」のBBSのこと。この文章は他の方が書かれた書き込みに対する レスになっていることから。 |